開講年度 |
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開講時期 |
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科目コード |
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科目名 |
ことばの成り立ちと構造(統語論入門:佐賀西部方言を初期射程として)
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担当教員(所属) |
古賀 弘毅(留学生センター) |
単位数 |
2.0 |
曜日・時限 |
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講義概要
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コース名:ことばの成り立ちと構造(『統語理論入門:佐賀西部方言を初期射程として』)
このコースの目標は、学生自身が佐賀西部方言の文法(統語論)を発見し、記述することである。科学理論(理論言語学も含む)の土台となる Popper 1968
の理論の演繹試験を修得した後、提供される佐賀西部方言のデータを観察し、議論しながら、文法を一歩一歩、作っていく。佐賀西部方言および日本語の基礎概 念である1)格形態と、2)時制と動詞の形態とが議題である。母語話者が無意識のうちに意味に応じて文を作って使っている言語を「科学」する科目である。
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開講意図
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言語学における 'do science' の訓練を受けて、'do science' を修得したい人や、日本語教師を目指し、日本語の文法を明快に説明できるようになりたいと思っている人に役立つだろう。
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到達目標
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言語の文法の簡単な理論を理解し、言語に関する簡単な現象を観察し、その分析を理論内で定式化できる。
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履修上の注意
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本科目は、課題が多い科目である。テストは3回ある。 |
授業計画
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回 |
内容 |
1 |
シラバス、第1章 演繹科学としての言語学 1.1 足し算の式の文法 |
2 |
1.1 の続き、 1.2 科学理論としての言語理論・文法、 |
3 |
1.3 科学理論の、科学理論だけの性質、 1.4 言語理論(佐賀西部方言の文法#1)の演繹試験、 |
4 |
1.5 言語理論に関連する現象、章テスト#1 |
5 |
第2章 格形式 2.1 出来事における意味役割、 2.2 主格・対格 |
6 |
2.2 の続き |
7 |
2.3 格形式に関する第2言語習得者の間違い、 2.4. 格形式と前置詞の違い |
8 |
2.5. 佐賀西部方言の文法#2 |
9 |
章テスト#2 |
10 |
第3章 時制と動詞の形態、 3.1 標準語の動詞の形態分類 |
11 |
3.1 の続き、 3.2. 練習:「辞書形から形態種を算出する」 |
12 |
3.3 佐賀西部方言の動詞と時制の形態 |
13 |
3.4 佐賀西部方言の文法#3 |
14 |
復習 |
15 |
章テスト#3 |
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成績評価の方
法と基準 |
章テストが3回あり、それぞれ25%で、章テストの合計75%、及び、出席が10%、議論への参加15%で
算出する。試験の解答例と配点は、試験実施後、1週間、研究室(学生センターのある棟の真ん中の2階)の壁に貼り出す。 |
教科書
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資料名 |
著者名 |
発行所名・発行者名 |
ISBN・ISSN |
出版年 |
『統語理論入門:佐賀西部方言を初期射程として』(原稿、リンク先から自分で印刷する) |
古賀弘毅 |
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参考図書
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資料名 |
著者名 |
発行所名・発行者名 |
ISBN・ISSN |
出版年 |
『日本語文法整理読本(解説と演習)』 |
井口厚夫・井口裕子 |
バベル・プレス |
4931049729 |
1994 |
『ここからはじまる日本語文法』 |
森山卓郎 |
ひつじ書房 |
4894761742 |
2002 |
'The Logic of Scientific Discovery' |
Popper Karl |
Routledge |
0415278430 |
2002 |
『科学的発見の論理』上巻 |
カ−ル・ライムント・ポパ− 大内義一 |
恒星社厚生閣 |
4769902549 |
1971 |
『科学的発見の論理』下巻 |
カール・ライムント・ポパー 大内義一 |
恒星社厚生閣 |
4769902557 |
1972 |
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リンク
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