2003年 レッスン・テスト#4
関係節と節を取る関係名詞
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<持ち帰りテスト:締め切りは____>

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Q1(50点):1)(5;5;10)次の2つの文がどのような意味を持つと母語話者が判断するかを述べ、そして、名詞「音」が下線を引いた節とどのように関連しているかに関するふたつの文の意味の違いを指摘しよう。

(1)    ものが爆発する音がした。
(2)    みんなを起こした音は、子どもがたてた。

2)(4;2;2;10;10;2)日本語言語理論#8に、以下の規則(3)−(5)と、「音」と「たてる」と「起こす」に関する規則を加え、新しくできた言語理論を使って、1)で答えた語列(1)と(2)の意味の違いを説明しよう。

(3) N -> mono
(4) VI -> s
(5) N -> minna

Q2(50点)次の文について、日本語言語理論#8に語彙をすこし加えて作った日本語文法#8bを、1)〜3)に答えながら、試験しよう。

(1)    妻が酒を飲んだ飲み屋から男がトマトを取った。
ただし、解答に当たって、(2)のように、(3)のaとbの音韻規則(「日本語の音便変化」)により、音韻/nom-ita/が/nonda/と発音されたり、(4)のように、音韻規則(「日本語の音便変化」)により、音韻/tor-ita/が/totta/と発音されたりするので、(1)に対応する音韻列をうまく考えるといいだろう。
(2)    nom ita -> nonda
(3)    a) nom ita :「s」か「k」でない子音で終わる形態と、母音と「t」の列で始まる形態が連結する場合、その母音を削除する。
         b) nom ta :子音で終わる形態と、「t」の列で始まる形態が連結する場合、二つを位置と有声または無声とに関して同化する。
         c) non da
(4)    tor ita -> totta
(5)    a) tor ita :「s」か「k」でない子音で終わる形態と、母音+「t」で始まる形態が連結する場合、その母音を削除する。
         b) tor ta :子音で終わる形態と、「t」の列で始まる形態が連結する場合、二つを位置と有声または無声とに関して同化する。
         c) tot ta

1)母語話者の判断(10):日本語話者が言う文(1)の意味を、簡単な英語の表現、wife, alcohol, bar, tomato, manなどで、(4)中の______を埋めることによって、表しなさい。
(6)    The sentence (1) describes such two events as follows:
EVENT1: ____________________ drank _________________.
EVENT2: ____________________ took __________________ from ____________________________.
The place where the event numbered #1 takes place is _____________________.
2)修正され新しくなった理論(20):日本語文法#8は(1)に対応する語列を時制つき文であると分析しなかったので、日本語文法#8に、(7)の例のように、必要な規則を加えて、1)で明らかにされた文(1)に関する意味を正しく予測できるように、新しく日本語文法#8bを作る。なお、「飲み屋」を指すことのできる代名詞は、「そこ(soko)」である。
(7)    N -> tuma
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
3)新理論による予測と試験の結果(30):日本語文法#8bは(1)に対応する語列についてどう予測するか、その統語構造と、その意味とを、計算しよう。 さらに、試験の結果を書こう。