レッスン・テスト#2
奪格「の」の議論、提題「は」
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Q1(80点):母語話者は、語列(1a)は、文法的によく聞こえ、文(1a)は真偽条件上、文(1b)と同値であると言う。

(1)      a.    その赤ちゃんは 頭が 大きい。
            b.    その赤ちゃんの頭が 大きい。
つまり、母語話者は、文(1a)では、提題名詞「その赤ちゃん」は、「大きい」の主語の名詞「頭」の所有者を記述すると言う。    一方、母語話者は、語列(2a)は変に聞こえ、語列(2a)は真偽条件上、文(2b)と同値ではないと言う。
(2)      a.    ?その赤ちゃんは その子の頭が 大きい。
            b.    その赤ちゃんの頭が 大きい。
つまり、母語話者は、文(2a)では、提題名詞「その赤ちゃん」は、「大きい」の主語の名詞「頭」の所有者を記述せず、「頭」の所有者は赤ちゃんではないその子であると言う。
    一方、母語話者は、語列(3a)は変に聞こえ、語列(3a)は真偽条件上、文(3b)と同値ではないと言う。
(3)      a.    ?その赤ちゃんは おじいさんが 頭を なでた。
            b.    おじいさんが その赤ちゃんの頭を なでた。
つまり、文(3a)では、提題名詞「その赤ちゃん」は、動詞「なでた」の目的語の名詞「頭」の所有者を記述しないと言う。

Q1.1)(30点) Q1の問題文中の母語話者の判断を正しく予測するように、日本語言語理論#5をなるべく維持しながらも改善しようと思う。どのような規則を加えればよいか考え、その規則を、下の空欄を埋めることによって、つくりなさい。
                ・    N -> sonoakachan

                ・    _____ atama
                ・    _____ sonokonoatama

                ・    _____ ojiisan

                ・    VI -> ookii

                ・    _____ nadeta

Q1.2)(50点) すぐ上の問題で改善してえられた言語理論、日本語言語理論5bとしよう。これによって、問題文中に与えられた母国語話者の(1a)、(2a)、(3a)に関する判断が正しく予測されることを証明しなさい。

 Q2(20点:持ち帰り):以下の奪格の格形式「の」をふたつ含んだ名詞句がどのような意味に解釈されるか。全ての解釈を英語で書きなさい。
(4)    女性の社長の会社